嬉遊曲バナ
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四季折々のへんじゃぱ

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2005.08.23 Tuesday

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新月お茶の会『ライトノベルの憂鬱』

2005.02.07 Monday 07:00
 アイアムは参加していないのですよ。
 御馴染新月お茶の会の冬コミ新刊。

 まずは批評の根本的な意義、という奴について。
 ここを理解していないとただの権威付けとかなんとか頭の悪い言説になってしまう。
 批評とは、まずもって読書体験を言語化する試みである。なんのために? まずは、そうしたいから。それから、同じ体験をした人の、自己再確認のお手伝いに。
 作品は透明な全体性を持つ。批評ジャーゴンで言えば、それは出来事なのである。
 であるからして、分節され言語化されてしまった時点でそのヴィヴィッドな内実は予め失われてしまうさだめにある。
 であったとしても人は語る生き物であり、その出来事をどこかへ落着させるための言葉を欲せずにはいられない。
 このような欲求に答えるべく試みられるのが批評である。その唯一の眼目は、以上に述べてきた事からも分るとおり、それが出来事のヴィヴィッドな内実を失わせているのだと知る事、自らを畏れる事であり、である以上、実践的には好きな作品については毎度毎度違う事を言う、という態度が求められる。異なった言説へ異なった言説へとスライドしていく運動、アニメーション、或いは漫画のコマのように、その言説と言説の間の虚無、そしてその虚無を走る動線の全体的なありようの上に、あの出来事、作品の透明な全体性が立ち上がる事を信じて。
 というような事を俺は当たり前の事だと思っていて、読み返さないとレビューが書けないと言う理由で「ほん」の原稿から逃げる人たちってなんなんだろうな、と思っていたんだけれど、つまるところ唯一的な正しさがあり、それは本文に書いてあり、それは作品を正確に代表しうる、という立場だったんだろうなあ。そら理解できねえや。
 そのような本質的な批評が読めなかった、という意味で完全読本もめった斬りもすごい! も俺には平等に価値がない。そういう批評を誰が今ライトノベルについて書けるのかなあ、とは思うのだが、現状でそう言うものがないからといってそういうものがありえないと考える事は早計であるばかりでなく愚かである。

 というのはつまり、君たちは何を書いていないのか、のお話。
 続く。
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冬コミの成果 別巻

2005.02.07 Monday 02:36
樋口正浩『白神崇拝・畜人屠殺』・無題イラスト集
 通販だけど冬コミ発行なのでこの項目に。
 前者は『家畜人ヤプー』のイラスト集、後者は作者が中学時代から綴り続けているという「アズラク」なる作品のイラスト・設定集。
 何故か評価者として指名されてしまったので、一応。

 『FSS』からの影響は「アズラク」の絵柄にしか正直感じられなかった。
 ただひとつだけ、その流れで指摘しておくのならば、男根が武器になるという発想が永野護とはまったく逆方向であることだろう。
 男根から睾丸にかけての形状が、刀剣の柄に見える、というのは第二次性徴を迎えた男子ならば誰もが思いつく事であり、永野衛もKOGのデザインにこの発想を取り入れている。
 このような発想において、股間に生えた状態の男根とは、いまだ引き抜かれていない、その力を発揮し得ない形態に置かれているそれだ、と言っていい。引き抜かれる事によってこそ力を発揮する、とは喪われる事によって力を発揮するという事であって、つまるところこの発想の根底には去勢される事への欲望がある、と言っていい。女装コスプレをNT誌上で公開し、主人公アマテラスの性別をどこまでも曖昧にする永野にそのような欲望を読み取る事は強ち誤りでもあるまい。
 樋口さんの描く女神たちの男根は違う。それは、股間に生えたままの状態で畜人たちを惨殺する凶器となっている。
 陰茎のあるものを男性と呼ぶとすれば、永野においては男性はそうでなくなる事によってこそ力を持つが、樋口さんにおいては男性は男性であるだけで力を持つのである。
 女神たちのゲルマン的に豊満な肢体を、女性性のあらわれとして見る事はだから、恐らくはあやまりなのだろう。「アズラク」の男たちの細く小さな体に対して、女神たちの体は太く大きく逞しい。そこにあるのはすなわち、陰茎を持った女性ではなく、完璧な男性なのである。
 畜人の多くは男性であり、包茎であり、短小であり、そして惨殺されている。これをもって男性抹殺・女性崇拝の書であると考える事は誤りである。
 ここにあるのは、女神に仮託された逞しい男性への憧れなのである。
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冬コミの成果 その1

2005.01.14 Friday 05:27
・『ゴッドハンドX 変態たちの言葉』(GOD HAND)
 雑破業だとやっぱり『CHAIN』だよね、というのが。
 同志がいた・・・!

・『美少女ゲームの臨界点+1』(波状言論)
 『ホワルバ』混ぜんな『ホワルバ』。言い換えると、『痕』と『こみパ』を入れてください。いや、『ホワルバ』が重要でないとは言わないけど、物語の水準でだけ考えると見えなくなるものが多々あって、それが見事に見えていない(書いてないだけかも、一応)レビューなので、うーん、それなら更科さんが『こみパ』をイデオロギー的にアレしてアレしてああするようなのの方が読みたいなあ、と。
 『ホワルバ』にも誰も傷つけないエンディングがあってだな、それはクソッタレなシステムのせいでどうにも好感度の上げ方・フラグの立て方がよく分らず、誰のルートにも入る事無くなんか由綺がTVで歌ってるの見てあー、こいつ遠くに行っちゃったなあ、と思うバッドエンド。かなりの割合のプレイヤーが最初にたどり着いたエンディングである、と思われますが、ではこのエンディングが他のキャラクターのエンディングと等価でない、とされるのは何故でしょう? というあたりのマルチエンディングへの問い、ゲームシステムと物語の齟齬こそが『AIR』へと続く禁断の道の扉でありまして。物語の水準だけで読解するのならば『ホワルバ』は『君望』へしか続かない。つまるところ、臆面もない物語への回帰へしか。
 じゃあその時、『ホワルバ』と『陵辱 〜好きですか〜』にどんな差異がありうるのか、波状人脈にはより侮蔑的に響くように言うのならば、『ホワルバ』と『Fate/stay night』にどんな差異がありうるのか。
 答えは「ない」なんだけど、だとするとあの超大作を排除した事の恣意性が際立つわけさ。
 ところで、システムと物語の齟齬、という事で言えば、『AIR』において、SUMMER編とAIR編は本来、『未スを』のGENESISくらいにはただのおまけシナリオ、ただの観鈴アフターストーリーです。そこに観鈴しかいないのは当たり前の話、システム上の要請であって、シナリオの観鈴アフターという属性、質をあの膨大な量がおのずから裏切っているところにこそシナリオとゲームの緊張関係、『AIR』の勘所がある。『AIR』において選ばれない、つまるところDREAM編でEDを迎えなかった女の子が必ず不幸になるか、というとそんな事は決してないわけで、美凪や佳乃の問題は往人でなくとも解決できるし、観鈴は特別に親しい相手以外には問題を起こさない。選ばれた観鈴だけが不幸になる、と言い換えたっていい。
 観鈴の不幸の本編がAIR編であるとして、それが発動するための条件はプレイヤーのコンプリートへの欲望である。元来、エロゲ/ギャルゲとはお気に入りのヒロイン一人をクリアしてゲームプレイを終えるべきものであり、そうしないのならばそれはキャラクターに対する不実であるのであって・・・まあいいや。
 エロゲーは物語メディアであるけれど、であるという事は物語でない部分にこそエロゲーがあるという意味に他ならない。物語を親切に導出してくれるようなエロゲーは、だからただの物語であってエロゲーとしては下、という事になる。AIL作品なんかが典型だし、実のところこの罠には元長ゲーは常に綺麗に落ちる。
 だから元長柾木シナリオの最高傑作は物語でしかない事に徹した『美術教師・涼子』なんじゃないか、と思わなくもないが詭弁なので詭弁です。
 しなくていい言い訳兼波状編集部&佐藤さんへの催促を兼ねて俺の場合について書けば、『花咲くオトメのための嬉遊曲』はゲームシステムの枠で物語をなるたけ貧しく切り取る、上遠野浩平方式を採用しております。
 あと、ある意味元長ゲーの序盤の幸せを中盤以降の小理屈からどう防衛するか、というゲームでもあります。元長的オトコノコ理論に対抗するために枯堂オンナノコ理論を持ち出すのはある意味定石だと思うのだけれど、安易に他者を召還しちゃってて、ソリティアトラップと誠実に向き合っていないと言われればそれはその通りっつーかでものゆのゆの言う事だし? みたいな?
 まあそれはいいや。花咲くオトメのための嬉遊曲とかいうゲームの話です。宣伝。一生懸命作ったので、買って! やって! 感想書いて! お願いします皆様。

 閑話休題。インタビュー二つは加野瀬さん更科さんの方は夏読んだので割愛。割愛と割礼って似てない? 似てるけどだからなにさ。
 鋼屋ジンってもうちょっと若いのかと思ってました。虚淵玄ってこういう感じの人なんだ。へー。
 興味深いんだけど、えっとねえ、ニトロのゲーム、そんなにやってないのねー。なんか俺もシナリオやらなんやら書きたくなってきたよ?

 とりあえずここまで。
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